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MGM-51 (ミサイル) : ウィキペディア日本語版
MGM-51 (ミサイル)

MGM-51 シレイラ()は、アメリカ合衆国フォードによって開発されたアメリカ陸軍対戦車ミサイルである。MGM-51は、通常の砲から発射できるように設計され、当初、1960年代-1970年代にかけての装甲戦闘車両用の短距離、中距離、長距離攻撃システムのうち中距離部分を担うことを目的としたが、目的を達成する代わりにその設計思想の実現が困難であることが判明した。


== 開発経緯 ==
第二次世界大戦における装甲技術の急速な進歩で、大戦期の最も大きな対戦車砲から発射される砲弾からも戦車は生き残ることができるようになっていた。新世代の砲、特にイギリス105mm L7は、新型戦車に対処することができたが、更に次の世代において必要とされる砲が実用性を考えるとあまりにも大きくなるものと予想するに難くなかった。
対戦車砲の大型化の代わりに、アメリカ陸軍1950年代HEAT弾に集中し始めた。HEAT弾による貫通能力は砲弾の速度に依存しないため、より軽量の砲から低速で発射することを可能にした。また、HEAT弾は口径が大きいほど大威力となるため、大口径低速砲は優れた突撃砲車両を産み出すことになる。しかし、その一方で砲弾の低速度化は、より長距離での照準が難しさを増すことも意味する。そこで、同軍は、数百ヤードを越える目標のために誘導ミサイルを使ってこの問題に対処することを期待した。
1958年に、アメリカ陸軍は技術水準がそのような設計の研究を始めるために十分に進歩したものと判断し、1959年6月に、スペリーとフォード・エアロニュートロニックは短射程用途を満足する設計を要求された。フォードは契約を得て、XM13の研究を開始した。最初の試射は1960年に実施され、MGM-51Aとして知られている限定生産型は1964年に生産が始まった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「MGM-51 (ミサイル)」の詳細全文を読む



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